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病気に対する健康管理


■混合ワクチン

生まれて2カ月で初回、3カ月以上で2回目のワクチンを接種し、以降は年1回追加接種を 受けます。混合ワクチンを接種することにより、ジステンパー、パルボ等死亡率の高い伝染病を予防することができます。また、これらの病気はウィルスが体外に排泄されてからも長く生存するため病気の犬と接触がなくても、ウィルスが人や昆虫に運ばれて感染がおこることがありま す。したがって、室内犬であまり外に出ない場合でもワクチンは接種しておいた方が安心です。

■フィラリア

フィラリアは蚊によって媒介される犬の心臓に寄生する寄生虫です。一度感染してしまうと安全で確実な治療法はありません。従って、確実に予防することが重要です。予防は福岡では4月から開始し11月(地域によっては12月)まで、月に一回薬を飲ませます。

■不妊手術

雌犬で子供を産ませる予定がない場合は、最初の発情がくる前(6カ月位)に避妊手術をしておくと、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症を予防することができます。この二つの病気は発生率が高く、避妊手術をしていない雌犬の50%に発生します。特に、乳腺腫瘍の場合は発生した腫瘍のおよそ半数が悪性です。避妊手術をしていない雌犬の場合は病気の発生率が高くなる5才以降、病院で定期的に検診を受けたほうが良いでしょう。早期に病気を見つける事ができれば、治癒率も高くなります。

雄犬では陰睾(睾丸が陰嚢に降りてこない)の場合はそのままにしておくと、高い確率で腫瘍が発生するので、2〜3歳までに去勢手術をしておいた方が良いでしょう。また、雄特有の病気として前立腺疾患や肛門周囲腺がありますが、発生率はそれほど高くはないので、問題行動(発情時の興奮や尿のマーキング)で困るときに去勢を検討すれば良いでしょう。

また、不妊手術の後、太りやすくなる事が多いので運動や食事管理に注意する必要が有ります。

■歯周病の予防

犬の歯は人と同じように乳歯と永久歯があり、6カ月齢で乳歯から永久歯にはえかわります。

もし、歯の手入れをしないで放っておくと、4〜5歳で歯石がつき、やがて歯槽膿漏で歯が抜けてしまいます。歯を磨く習慣をつけられれば生涯にわたって健康な歯を維持することができます。いきなり歯ブラシで磨くと懲りさせてしまうことも多いので、始めはガーゼで口の周りを触る習慣をつけ、徐々にしっかり磨く習慣をつけると良いでしょう。歯槽膿漏が心臓病や腎臓病の原因になる事も有るので、単なる美容上の問題ではなく、健康管理の上でも非常に重要です。

■食事管理

信頼できるメーカーのドックフードは犬の必要な栄養を満たしているので何も加えなくても安心して与えることができます。子犬のときにカルシウムを食事に混ぜるとかえって病気の原因を作ってしまう事も有るので注意が必要です。また、人の食べ物は一度与えてしまうと欲しがる習慣がついてしまうのでなるべく与えない方が良いでしょう。

■事故防止

犬は好奇心が強く気になるものを喰わえる習性があります。この時に誤って飲み込んでしまい腸閉塞を起こしたり、中毒、火傷や感電などの原因となる事もあります。この傾向は特に幼犬で強いので飼育を始めた当初は特に注意が必要です。