ペットの病気
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一般に、鳥類は約9000種いるといわれています。
来院する鳥類は、主に2目7種のオオム目(くちばしがカギ状、足が対趾足のセキセイインコ、ボタンインコ、コザクラインコ、オカメインコ等)と スズメ目(くちばしが円錐形、足が三前趾足の文鳥、十姉妹、カナリア等)です。
ここでは来院数が多いセキセイインコについて解説します。

セキセイインコの病気は、主に感染症と繁殖関連疾患が多いようです。

疥癬

 
原因はトリヒゼンダニで感染経路は鳥同士の接触感染である。 人には感染しない。
症状は独特なフケの多い軽石様の皮膚病変やくちばしの変化がある。
感染部位は主に口角から始まり、くちばし、蝋膜、顎下、顔面、脚全体に広がる。

痛風

主に腎不全が原因で、高尿酸血症になり、腎不全の症状に加え、関節痛風では、脚の関節、軟骨、靭帯等に尿酸が(白色結節)沈着する。

副鼻腔炎

上部気道疾患の鼻炎に続発する。
悪化すると下部気道疾患の肺炎や気嚢炎を続発する。
症状はクシャミや呼吸音の変化、首を異様に振る、頭をこすりつける行動等で、慢性化しやすい。


毛引き症・自咬症

毛引きは正常な行動だが、過剰な毛引きにより脱毛を呈した場合、毛引き症と診断される。 さらに悪化し、自らの皮膚を傷つけてしまうと、自咬症となる。
原因は、生理的、精神的、炎症、ジアルジア感染等がある。


繁殖関連疾患

 
腹囲膨満を呈する疾患として、過剰産卵、卵塞(卵詰り)、輸卵管嚢胞、腹部ヘルニア症等がある。 慢性の経過を辿ると、腹部に脂肪が沈着し、黄色を呈する「キサントーマ」となる。
症状は腹囲膨満による食欲低下、元気消失、腹水である。